切手集め

祖母の家の電話の隣には、小さな缶が置いてあって、
その中にはぎっしりと使用済みの切手が保管されていました。
なんでもう使えないのに使用済みの切符なんか集めているんだろうと不思議に思いましたが、祖母が集めている切手を見るとどれも僕が見たこと無いようなデザインのものばかりでした。
僕は知らなかったんですが、戦後の日本では祖母のように切手を集めるのが流行ったそうで、年齢も性別も関係なく楽しめる趣味として一般的だったようです。
切手集めの魅力は、美術館のグッズ売り場でポストカードを買うのと同じだと思うんですよね。
美術館巡りが趣味の人は、グッズ売り場でポストカードを買う人が多いです。
それは実際に誰かにはがきとして送るのではなく、ファイルなどに保管して自分で眺めて楽しむために買うんです。
単純に自分の好きな絵柄のポストカードを買ったり、その時の企画展限定のポストカードを買ったり、そういう「集める魅力」があるんですよね。
切手集めも同じで、もう本来の切手のように、手紙に貼り付けてどこかに送ることはできませんが、珍しい切手の絵柄などを楽しむものなんですね。
切手の絵柄には日本の美しい風景や動物、美術品などが描かれていることが多く、純粋にアートとして楽しむこともでるんです。
また、オリンピックや万博の時には記念切手も販売されるので、
それを保管しておくことで当時の様子を思い出すことができますよ。
もちろん国内だけでなく海外にも切手はあるので、
描かれている絵柄から海外の文化を知ることもできす。
日本から遠い国の切手など、簡単には行けない場所も、まるで旅をしたような気持ちになりますよ。
切手の魅力は、絵柄だけではありません。
切手は世界中に数え切れないほどの種類と枚数があるので、単純に集める楽しさもありますし、
手紙やはがきをポストに投函すると、郵便局でスタンプが押されてから相手に届きます。
このスタンプの押す場所や、種類、郵便局によってもレア度が変わってくるんです。
なんとも奥深い切手集め…。
切手集めサークルなんかもあるくらいで、
みんなで自慢の切手を見せ合って楽しむんだそうです。
もちろんレアな切手は中々手に入りにくいので、中には50万円以上の値がつくものもあります。
使用済みでなく、未使用のものであれば2倍の100万円以上の値がつくものもあるんだとか。
今はそんなに価値のない切手でも、保管しておくことで何年後かにプレミアが付くこともありますからね。